大変だ!家族会議だ!(凛子編)

退社後、先輩に「時間ある?」と声を掛けられた。
正直言って私は先輩の顔が見られない。今日はこの人の顔を見なくて良かったと内心、思っていたけど先輩の顔を見たとたん、何故か嬉く思った。
そして私は先輩と居酒屋へ行ったのだ。先輩は昨日の事なんか何も言わないで、今日も私に気を使ってくれている。先輩って何なの?私に何か言いたい事があるの?
そして先輩は「大事な話しがある。」と珍しく真剣な顔で私に言った。
「大事な話し」が怖い。きっと、先輩は「オレに付きまとうな!」と言われるのかもしれない。
だから私から先輩には昨日の事を再度、謝ったのだが... ...
すると先輩は不思議な事を仰った!そう、私の聞き間違いか?っていうほどの言葉。
「君が好きだ。愛してる。」って!それに「結婚を前提に付き合ってほしい!」とも。
先輩がこの私に「愛してる。」「結婚を前提に付き合ってほしい」って急に何を言い出すんだ?信じられん!この先輩は、こんな大事な言葉をこんな私に言ってもいいのだろうか?
そして先輩は三課に毎日毎日、何故に顔を出していたのかという理由を話してくれた。
これって私が三課にいたからだという。
じゃ、私が先輩を好きだと知ったうえでの事なのか?
先輩って人の心の中が読めるんじゃないのか?
でも私は先輩の言葉にどう言ったらいいのか分からなかったの。
それに、先輩からの告白は凄く驚いたけど凄く嬉しかった!
私と先輩が結婚するなんて... ...
いや、まだ結婚って決まっていない。
でも、私の気持ちは先輩と結婚したいのか?
... ...私も先輩が好きだけど、「愛」というものがよく分からない。
でも私は片山先輩となら結婚がしたい。
こうしちゃいられない!早く帰って家族に話さなくっちゃ!





「ただいま!」
「おかえりなさい。今日は遅かったのね。もう、みんな夕食を済ませたわよ。」と母曰く。
「あのさ、今晩 大切な話しがあるのよ。お父さんと樹は?」
「如何したの?大切な話しって何なの?凛ちゃん。」
「いいから!皆に集まってもらって!」
「変な子ね~~。」
そして母はみんなを集めた。勿論、リビングだ。
「凛子、話しって何だ?母さんは大切な話しだと言っていたが... ...」
そして、みんなが揃ったところで私は先輩から告白されたことを話したのだ。
「お父さん、お母さん、そして樹。あのね、今日お姉ちゃんが片山先輩に告白されたの。」
「エエッ~~!告白って、まさか... ...」と樹は驚いている。
「そうなの、みんな聞いて。今日ね片山さんに『好きだ!愛してる!』と言われちゃったの。それでね『結婚を前提に付き合いたい!』って。ねえ、どう思う?」
「あら~~~♪良かったじゃない!片山さんだったらお母さんは大賛成よ。ねえ、お父さん。」
「... ... ... ...!」と父は絶句?いや、どういったら良いのか分からない様子だ。
「... ...ねーちゃん... ...」と樹は言葉に詰まる。
「お父さん、お父さんは片山先輩のことが好きなんでしょう?樹も片山先輩のようなお兄さんが欲しかったでしょう?」
「だが... ...凛子、片山さんは一人息子だろう。それに... ...」
「いやだわ!お父さんったら。凛ちゃんを嫁に出したくないのね。ホホホホ・・・・・」
「ねーちゃん!俺は反対だ!」
「樹?何故、反対なの?理由は?それに、お父さんも理由を聞かせてよ。ねえ、お母さんも思うでしょう?」
「ねーちゃん!じゃ聞くけど、ねーちゃんはヤツの事が好きなのか?結婚したいと思ってるのか?」
「それは... ...私は先輩が好きだと思う... ...いや!彼が好きなのよ。だから彼と結婚がしたい。」
「それって、結婚にたいして安易に考えていないか?ねーちゃん!結婚するってことは... ...」
「分かっているわよ!彼と結婚したらこの家から出なくっちゃならないことぐらい分かってるるわよ!だけど... ...」
「それもそうだけど、ねーちゃんは『結婚』というものを簡単に考えている!それに、ねーちゃんがヤツに対する気持ちは、ただ『好きだから』という安易な気持ちでは結婚なんて... ...オヤジやオフクロのように『愛』がなくっちゃいけない!」
「樹... ...アンタってロマンチストだったのね。でも、そもそも結婚ってお互いの家同士の付き合いも大事だし... ...何もお父さんやお母さんの事を言っているんじゃないのよ。私は樹も両親も大好きだから何時でも家に帰ってきたいの。だから家族が私の結婚する相手が好きじゃなかったら悲しいの。」
「凛ちゃん... ...あなたって親孝行な娘ね。お母さん、嬉しい!そりゃ、お母さんだって実家の両親の事はいつも想っているわ。でもね、お母さんは両親よりもお父さんを選んだのよ。だから、お母さんは後悔なんてないわ。だって二人の可愛い子供にも恵まれて愛する旦那様といつも一緒にいられて幸せだわ。ねえ、お父さん。」
「なぁ、凛子。彼は良い人だしお前を任せることは何も心配はないと父さんは思う。だけど... ...」
「お父さん、凛ちゃんにはっきり言ってあげたら。お父さんは凛ちゃんが遠くへ行ってほしくないと。この家で皆で暮らしたいとね。」
「母さんは簡単に言うけど、片山さんは一人息子だからそんな訳には行かないだろう。」と父は考え込む。
「なぁ、ねーちゃん。ところで今、ヤツと付き合っているのか?」
「ううん。これから付き合うところよ。」
「エッ!... ...これからって、まだヤツと付き合っていないにのそんな心配してるのか?」
「あら?いやだわ凛ちゃん。話しが結婚まで進んでいるのに、まだ片山さんとお付き合いをしてないの?」
「凛子... ...これは仮定の話しなのか?」
「そうだけど。でも、片山先輩が『結婚を前提に』と言うもんだから私は簡単に返事は出来ないでしょう!だから、みんなに聞いているのよ。」
「... ... ... ...!」みんなして無言だ。
それに私は先輩に返事をしなきゃいけないのに... ...
「私は片山先輩と付き合うことに決めたの!勿論、結婚するわ!」
と宣言に近い言葉を言ってしまった私なのだ。
その後、樹が私の部屋に来て「ねーちゃん、ヤツとの結婚のことはもっと真剣に考えろよ。ねーちゃんの一生が掛かってんだよ。」と言いに来た。
「分かってるわよ!」と私もむきになって樹に言ってしまったのよね。
樹は「それなら良いけど。」と言って自分の部屋に入ってしまった。
私は今日の家族会議で先輩の事も含めて色々と考え過ぎてよく寝る事はできなかったのだ。

でも、私は先輩の事が好きだ。だけど、樹が言っていた「愛」と言うものが私にあるのだろうか?
通勤バッグから私の携帯が鳴っている。
きっと先輩からのメールなんだろう。
でも、私は先輩の着信をみることは出来なかった。
だって返事は今は出来ないから。




[PR]
トラックバックURL : https://nasatayo.exblog.jp/tb/20945799
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by everlasting-lif | 2014-07-26 09:39 | 雨のち時々晴れ。 | Trackback | Comments(0)

いろいろな出会いがあって、楽しい事も考える事も。たまには悲しいことも。後悔も。


by everlasting-lif
プロフィールを見る
画像一覧