初デート。1

僕は小山光。最近、三課の徳山凛子さんと交際を始めた。
だけど彼女って少し普通ではない!
僕が告白してから、朝は彼女を駅まで迎えに行っている。だけど彼女は「すみません。」という言葉だけだ。本当なら「ありがとう。」ではないのか?
それに彼女の家が農家だと言っても彼女が手伝っているとは限らない。今時の女の子ならまず、農業などはしない。
アッ!そういえば片山和人が彼女の家に行って農業を手伝っているとは聞いている。
彼は農業が趣味だったのだろうか?アノ片山和人が農業... ...信じられん!
まぁ、彼女の事は付き合っていくうちに分かってくるだろう。
そして今度の休日は彼女と初デートだ。彼女は何がすきなんだろう?何処かへ行きたいところがあるんだろうか?だけど「どこでも良いです。」って何?それに「私は楽しめます。」って言うのも何なんだ?分からない。
そして女の子が好きそうなところを、そう「水族館」なんか良いかな?それから二人で食事をして... ...こんなデートコースで彼女は満足してくれるかな?


嬉しい~~!今度の休みは小山さんと初デートだ!
樹に話したら「俺も付いて行こうか?」なんて言っていたけど、これはダメでしょう!だって二人だけのデートだから樹は邪魔者だもんね。
そうだ!何を着ていこうかな?私の持っている服って仕事着はスーツだけど何時もの格好はジーンズにTシャツにセーターだし、ワンピースもあるけどデザインが古いかも。
まぁ、初デートだからワンピースよね。でも山に登るデートだったらどうしよう。もし、遊園地だったらジーンズだし... ...そうだ!樹に聞こう。
「樹、ちょうと相談があるのよ。」
「何?」
「男性って初デートの時ってどんな所へ連れて行ってくれるもの?もし、樹だったら何処へ行く?」
「そうだな... ...彼女の行きたい所かな?ねーちゃんは行きたい所はないの?」
「別にどこでもいいんだけど。」
「だったら俺に聞かなくても。」
「そうじゃなくって!連れて行ってくれるところが分からないと服が選べないのよ!」
「何でも良いじゃないのか?」
「それは困る!もし、山登りだったらワンピースじゃ合わないし。」
「はぁ~~?!初デートに山登りは、さすがにないだろう。」
「でも、彼は夢男君だし。」
「夢男君?なんだよソレ!」
「彼は宇宙に興味があるみたいなのよ。私に宇宙の話しをするのよね。宇宙って見えないけど山の頂上に行けば一番、近くに感じると思っているんじゃないかしら?もしかしたら彼、宇宙飛行士になりたかったのかな?」
「まさか... ...」



結局、樹にも分からず私は山登りではないことを祈りつつワンピースで行くことにした。
そして当日、小山さんが指定した駅でまで行く。駅に着いたら彼はもう着ていた。

「徳山さん!おはよう!」
「おはようございます。」
「今日は水族館に行こと考えてるんだけど、君は好きかな?」
「水族館ですか!好きですよ。」
「良かった!もし、キライだと言われたらどうしようかと思っていたんだ。」
「大丈夫です。私、好き嫌いはありませんから。」
「... ...(好き嫌いって、何?)」
「小山さん?どうされたのですか?大丈夫ですか?」
「ああ、ごめんね。ちょっと考え事をしていたもんだから。さあ!行こう!」
「ハイ!(ニッコリ)」
私はどこか分からない水族館へ歩いている。勿論、小山さんの後をついて。
水族館といえば確か、私が子供の時に言ったような記憶があるけど楽しかったのかは憶えてはいないのだ。憶えていないという事は水族館にはそれだけのインパクトがなかったのだろう。だけど、「楽しい~~!」と言わなければならない!
そして入場券は小山さんが買ってくれた。一人、千二百円だ。高い!
「さあ、入ろう!」
「はい。」
私達は水族館の中へ入った。暗い!まぁ、当たり前だけど。
そして小山さんは、彼は「ほら!あれがジンベイザメだよ。」と教えてくれた。
ジンベイザメってゴツイ!それに肉厚だ~!コレって食べられるのか、どうなんだ?もし、食べられるとしたら私も一度は食べてみたい!でも、これは口が裂けても彼には言えない。
「小山さん、一つ聞いてもいいですか?」
「なあに?」
「ジンベイザメって食べられるんですか?」
「エッ?... ...食べられるとかは分からないけど、もしかして君は食べたいの?」
「いいえ。もし、食べられるんだっら何人分かな?なんて思っただけです。」
「そう言うこと... ...」
「すみません。変なこと聞いちゃって。」
「正直で良いよ。」
「樹、弟にも言われるんです。夢が無いって。」
「弟さんが?」
「そうなんです。あの子ったら弟もくせに私に偉そうに言うんですよ。今日だって付いて行こうとしたほどですからね。」
「エッ?!... ...弟さんが僕らのデートに付いて来るって言っていたの?」
「そうなんです。本当に過保護なんですよね。ハハハハ・・・・・」
「... ... ...(過保護って?普通は姉が弟に過保護だろう!)」
「小山さん?大丈夫ですか?」
「徳山さん、別の魚を見に行こう!」
「ハイ!」
そして私達は水族館を一回りして外へ出た。
小山さんは私のために「喉が渇いただろう。」と言ってジュースを買いに行ってくれた。
今、私はデートをしているんだ!と思うと楽しい~~♪だから顔もほころぶのだ。
面白くも無い水族館へ来たとしてもだ!
それから小山さんは昼食にと言ってレストランを予約してくれていたらしい。
それがどこかも分からないけど彼の後を付いていくのみ!

「ココだよ。今日はココを予約しておいたんだ。」
「ココって?」
「フレンチレストランだけど、イヤ?」
「イヤじゃないんですけど、私マナーとか分かりませんし、それに小山さんに恥をかかせちゃ悪いし。」
「じゃあ、何処がいいの?」
「ファミレス!... ...すみません。小山さんはイヤですよね。」
「ファミレスか~~良いよ!」
「じゃあ行きましょう!」
そして私達は歩いている時に見つけたファミレスに入ったの。
それがさ、小山さんったらこんな店に入ったことがないみたいな感じだ。
「徳山さん、これがファミレス?」と。
「ハイ!ここは和洋中と揃っていますからね。」と言ったのはいいんだけど彼、何故か顔が引きつっていたような... ...

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by everlasting-lif | 2014-02-26 20:53 | 雨のち時々晴れ。 | Trackback | Comments(0)

いろいろな出会いがあって、楽しい事も考える事も。たまには悲しいことも。後悔も。


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