厄日だ~~!

私は片山先輩に訳の分からぬ「ごめんね。お詫びのしるしに・・・」って何に詫びているんだろうなんて思いながら会社を後にした私達。
気になるのがあの美人さん達なのだ。何故に私が睨まれるのだ?私はあのお姉さんたちに睨まれる憶えはない!
「凛子ちゃん?聞いている?」
「エッ?」
「... ...ところで何が食べたい?」
何が食べたいってか?そんなこと分からん。それよりも、それよりもだ!私が何故、片山先輩と一緒にご飯を食べに行くかだ。もし、三課の先輩方に見られでもしたら私は令子先輩に怒られる... ...いや、無視をされるかもやしれない。そんな事は断じて許される事ではない!
「先輩、お気持ちは嬉しいのですが電車のこともあるので今日は失礼します。(ニッコリ)」
「そんな電車の事なんか心配しなくても良いんだよ。オレが送って行くから。(ニコニコ)」
「いいえ!とんでもございません!先輩も早く帰れるときは御両親の傍に付いてあげて下さい。きっと、お母さんは待っておられると思います。」
「凛子ちゃんは親孝行なんだな。」
「それは誰でも思いますよ。先輩は一人っ子なんですから家族で団欒の時間も必要です。」
「家族団欒ねえ。でも、オレは大人だし。」
「いいえ!大人でも両親にとっては可愛い子供なんです。ですから私はココで失礼します。」
「アッ!... ...凛子・ちゃん」
私は兎に角この場から離れたかった。まぁ、先輩はしっかりした大人だ。
でも親にとっては自分たちがこの世を去るまで子は子なんだ。たとえ先輩が70才になろうとも両親が生きていればだ。
まぁ、これは理屈だけど。
そして、今着た電車に飛び乗った私。



そして翌朝、私は昨日の事が気になりつつ会社に到着。
玄関周りを見たら昨日の美人さん達はいない。何故かホッとした私だった。
そして何時ものように三課に出勤。
「おはようございます!」
「あら、凛子ちゃん。フフフフ・・・・」と令子先輩。
「おはよう。凛子ちゃん。」と料理オタクの山田先輩。だが、何故だか口元が笑っているように見える。
「本当に知らなかったわよ!何時からなの?」と眼鏡の俵女史。
「何時からって何がですか?」と私が問う。
「まぁ~~!しらばっくれて嫌な子ね~~凛子ちゃんは。」と俵女史。
「凛子ちゃん、今コレを知っているのは三課の人間と数少ない社の人間だけだ。私は決して誰にも言わないことを約束する!」と奥さん命の新堂先輩。
おまけに「凛子ちゃんにも春が来たね~~。」とペットが恋人のイケメン早乙女先輩までもが意味不明な事を言い出す。
「私に春ですか... ...」
「り・ん・こちゃ~~ん」と気持ち悪い声で呼ぶ優柔不断な小野先輩。
何が私の身に起こったのかいくら考えても先輩達の言っている意味が分からないのだ。昨日は普通だった。なのに何故、今日になったらこんなことを言われるんだ?
そんな考えが私の頭の中でいっぱい!
「おはよう、諸君!」と専務兼課長の出勤。
「徳山。ヘヘヘヘ・・・・・・聞いたぞ~~~!」と気持ち悪い笑いをする専務。
「はぁ~?何がですか?」
「しらばっくれて~~!ヒヒヒヒ・・・・・」とサイコのような笑いをする専務。気持ち悪い!
そして仕事中にも関わらず三課の先輩達はチラチラと私を見ている!だって時々みんなと目が合うんだもん。
そしてお昼。先輩達は私を囲むように席を移動してきた。
その時に奥さん命の新堂先輩は私に「凛子ちゃん、分からないことがあったらいつでも私に聞きなさい。きっと力になれるから。」と言う。
「そうよ、凛子ちゃん。この課で既婚者は新堂先輩だけなんだから。」と俵先輩曰く。
令子先輩というと、ニヤニヤして私を見ているだけで何も言わないの。
「あの~~、皆さんにお聞きしますが一夜のうちに私の身に何かが起こってるのですか?昨日は普通だったのに... ...」
「何言ってるんだ。凛子ちゃんの噂らしきものが密やかに社内で流れているんだよ。」とペット命の早乙女先輩が仰った。
「噂?... ...私の噂ですか... ...それって聞いてもいいですよね。」
「あら、凛子ちゃんって営業一課の片山和人と付き合っているんでしょう?」と俵先輩がとんでもない発言をした!
「はぁ~~~!!私が片山先輩とですか!何故にまた... ...」
「秘書課の局が言っていた。」
「秘書課って!誰ですか!その方の名前は!?」
「り、り、凛子ちゃん、目が三角よ。落ち着いて。」
「令子先輩!いつのまに私と片山先輩が付き合っていることになっていたんですか!!」
「知らないわよ。フフフフ・・・・・(ニッコリ)」
私は思わず手に力が入って、手に力が入って... ...

    ドン!!

「み、み、みみみ... ...みなさん!コレは新種のイジメですか!」
「いや、噂だから。単なるウ・ワ・サ。」
ゲッ!思い余って思わずデスクを叩いてしまったじゃないのさ!噂だとしても、どうしてこんな噂が流れているんだ???
私と片山先輩とが付き合っているという噂が流れているなんて考えただけでも令子先輩と片山先輩に申し訳ない!!まるで私が片山先輩を取ったみたいじゃない!私は決して二人の仲を壊す気もないし引っ掛けまわす気もない!
だから令子先輩はさっきから何も言わないんだ!令子先輩が怒っているときって右の口角を少し上げて「フフフフ・・・」と嫌な笑いをする。... ...怖い... ...令子先輩の顔が般若のように見えてきそうになるじゃない!
なんてこった!!私は頭を抱えたくなるっていうもんだよ、まったく!
令子先輩は怒っている。きっと令子先輩だけじゃく片山先輩までもが... ...
クソッ~~!どこのどいつだ!こんな根も葉もない噂を流したヤツは!
私は「噂」に気が重く、やっと一日が終った。勿論、「噂」が気になって仕事どころではなかった。今日はすご~~く長い一日だったようにも感じた。
そして私は令子先輩の顔色を見る間もなく急いでロビーまで下りていったのだ。

「ちょっと!あなた!」

私?この前のお姉さんが私を指差しているように見える。
それに昨日のお姉さんたち。数人のお姉さんが私を睨んでいるようにも見えるし。
おまけに、みんな美人さんだから睨みが半端じゃない。
「私ですか?」
「そう!あなたよ、あなた!」
そう言って、数人のお姉さんがコツコツとヒールを鳴らしてやって来る!
なによ~~!何故、今日に限って私なのよ!私が何かした?何か言ったの?
... ...今日は厄日だ~~!
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by everlasting-lif | 2014-02-02 01:51 | 雨のち時々晴れ。 | Trackback | Comments(0)

いろいろな出会いがあって、楽しい事も考える事も。たまには悲しいことも。後悔も。


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