一夜明けて... ...2

今夜は凛子ちゃんと樹君が家に泊まってくれた。
これは母と父の要望でもあった。
まぁ、オレも凛子ちゃんには泊まって欲しいと考えていたけれど、こんなに早く想いが実現するとは思ってもいなかっただけに嬉しい!これも両親のお蔭だ。
そして、何も知らない両親は凛子ちゃん姉弟を同じ部屋に布団を敷いてあると言う。
これはマズイ。非常にマズイ!もし、樹君が凛子ちゃんの寝ているところを襲ったらって考えただけでも恐ろしい。
そして、こんな事はしてはいけない!とは思いつつオレは凛子ちゃんたちが寝ている部屋へ様子を見に行ったというか、部屋の前でオレは耳を澄まして中の様子を聞いていたのだ。時間は深夜の1時ごろ。部屋の中では樹君がイビキをかいている。それも凄いイビキだ。彼はウチの両親に気を使っていたんだろう。でも、彼の横で眠っている凛子ちゃんが可哀想だ!
スヤスヤと眠っている凛子ちゃんには何もしてなそうだが、安心はしれられない!
オレは彼女の部屋の前で立っていたときに、オフクロに見つかり... ...
そして「和人、ちょっと来なさい。」と。この時ばかりはオフクロに叱られると思った。
まったくいい大人のくせにダメなオレだ。
そしてオフクロに呼ばれてリビングに。
すると、そこに待っていたのはオヤジとオフクロの二人。それも二人ともニコニコと笑顔で... ...
「和人。あなたが話してくれた凛子さんって本当に可愛いかただわ。(ニコニコ)それに礼儀正しいし。弟さんだって凛子さんには忠実だったわね。ホホホホ・・・・・」とオフクロは初めて会った凛子ちゃんを気にいったようだ。
オヤジも「あの子が和人が話していた凛子さんだね。素朴で良いね。」とオヤジも気にいったようだ。
「本当に今時の女の子にしては珍しいわ~~♪」とオフクロ。
「そうだろう~~!凛子ちゃんって本当にカワイイんだ!」とオレ。
「ホホホホ・・・・・」とオフクロ笑う。
「和人。ところで樹君だが、姉思いの弟さんだな。御両親の愛情に包まれて大きくなったようだ。」とオヤジ曰く。
「愛情ね... ...」
「和人、どうしたの?」とオフクロが不思議そうにしている。
オヤジから「愛情」と言う言葉を聞いてオレは言葉がでなかったのだ。
こんな思いを両親に打ち明けようか迷っているオレ。
そして、「和人。どうした?黙ってしまって。」とオヤジまでもが怪訝そうな顔をしている。



「ところで、和人。凛子さんと将来の事を考えているから家に招待したのでしょう?」とオフクロが聞いてきた!
「勿論、そのつもりだ。」
「何か問題でもあるのか?」とオヤジが問う。
「... ... ... ...」
「なんだ、和人。何か言い難いことでもあるのか?」
「父さん... ...」
「和人?どうしたの?凛子さんだと都合が悪いの?」
「母さん... ...」
「そうか!凛子さんの御両親か!そうだね、一人娘の凛子さんを家から出すということになる。だから向こうのお父さんが反対しているのか?」
「違う... ...」
「じゃ、何が問題なんだ?」
「そうよ、和人が話さないから分からないじゃない。」
「実は... ...実は、凛子ちゃんと樹くんは血の繋がった姉弟ではないみたいなんだ。だから... ...」
「あの姉弟は義理の姉弟なのか?」
「... ...多分。」
「和人、義理の姉弟なら何が問題なの?」
「母さん、義理の姉弟なら『恋愛』はできるだろう。考えてもみてくれ。凛子ちゃんだけを招待したのに何故、弟の樹君が付いてくるんだ?おかしいじゃないか!」
「ハハハハ・・・・和人、それは考えすぎだ。」
「父さん!でも、樹君は凛子ちゃんにベッタリくっ付いているじゃないか!そんな姉弟など見たことも聞いたこともない!」
「ハハハハ・・・・和人、彼女と弟さんをよく見てみろ!仕草が似ているぞ。なぁ母さん。」
「もう~!何を言い出すかと思えば、凛子さんと樹君が他人には見えないわよ。ホホホホ・・・・」
「でも、その... ...兎に角!あの姉弟は義理なんだ!」
「そうかしら~~?」
「和人、向こうの御両親に確認したのか?」
「そんなこと怖くて聞けないよ。」
「じゃあ、私が聞いてあげましょうか?」
「いいよ!自分で聞くから。」
「和人、本当に聞かなくてもいいの?このまま悶々とした気持ちで凛子さんと付き合うっていうのも向こうにも悪いのではないかしら?」
「母さん!兎に角、オレは大人だ。いつか折りを見て彼女に聞くよ。」
「でも... ...」
「母さん、和人がそう言っているんだ。もし、彼女達が義理の姉弟なら正直に和人に話すだろう。」
「和人... ...あなたも大変ね。だけど、お母さんは凛子さんの事は大賛成よ。」
「ありがとう、母さん。」
「和人、私も賛成だ。凛子さんがこの家に入ってくれることが心待ちになる。」
「父さん。(ニコニコ)」

そして、オレは両親と別れて自分の部屋に戻った。
時間は夜中の3時。未だに凛子ちゃんの事は気になるが... ...
オレは彼女の事を考えながら目を閉じていたらいつの間にか眠ってしまった。
そして、一夜が明けた。

((和人の両親の会話))

「ねえ、あなた。和人がお嬢さんを連れて来るというからどんな方かしら?と思っていたけど良いお嬢さんだわ。」
「ハハハハ・・・・・もう、嫁姑の話か?」
「違うわよ。嫌ね~~!ホホホホ・・・・」
「本当に驚いたな。あの和人が女の子を家に連れてくるなんて。」
「本当ね。今までにも和人の彼女だと言う方が家に来たけど、皆さんはおしかけ状態だったから。凛子さんが和人のお嫁さんになっていただけるなら嬉しいわ~~あなたは?」
「私だって、凛子さんが和人の嫁になってくれると嬉しいよ。」
「でも、あなた。和人は凛子さんと樹君が義理の姉弟と言っていたわよね。それが何か問題でもあるのかしら?あの子、樹君が姉である凛子さんを『女』として見てると言っているようだったし。」
「ハハハハ・・・・・凛子さんと弟君を見てもよく似ているじゃないか。和人は彼女と弟君をどう見て義理の姉弟とだと言っているのか分からないよ。」
「あなた。私、思ったんだけど和人って独占欲が凄いのね。知らなかったわ。」
「... ...いったい誰に似たんだ?」 



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by everlasting-lif | 2014-01-26 10:07 | 雨のち時々晴れ。 | Trackback | Comments(0)

いろいろな出会いがあって、楽しい事も考える事も。たまには悲しいことも。後悔も。


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