片山和人と須藤令子視点。

((須藤令子視点))

私は彼、片山くんに相談された。
それは徳山凛子ちゃんのこと。
彼とは同期入社だけど彼は入社当時から仕事にかける意欲には凄いものがあったのよね。
だから、あれよあれよと上司に認められて今じゃ会社になくてはならない営業マン。
でも私は自分の人生を優先したいものだから仕事はそこそこして後は楽しむ主義。
私と彼は同期のよしみと言うか性格が似ているというのか今でもお互いに良き相談相手。
その彼と珍しく話しがあるとメールがあったのは凛子ちゃんの歓迎会があったあった直後のことだった。
それは、凛子ちゃんの歓迎会で偶然、片山くんと出会った事が始まりなの。

同じ職場なのに会社では中々、出会うことがないのよね。
そして私たちの3課に急遽、参加をさせた。
すると可笑しいのよね。凛子ちゃんと片山君がね。
彼女は何故かテンパッてるし、片山君は何故か凛子ちゃんばかり見ているのよ。
私の直感だけど、この二人には何かある!
そう睨んでいたらやっぱり、片山君からのメール。
彼、どうやら凛子ちゃんが好きだと言うのよね。あの彼が、あの片山君が一目ぼれなんてこれが笑わずにはいられない。
片山君って同期の私が言うのもなんだけど、かなりカッコイイ。
それに優しいし、何と言っても金持ちなのよね。そして会社ではプリンス的存在。
その彼がねぇ~~
何も女には不自由なんてしていないでしょうが。
それが、彼の好きな子が、あの天然の凛子ちゃんとはねぇ~~
クククク・・・・・本当に人は見かけによらないってことよね。
それで片山君の相談なんだけど、かなり本気みたい。

「須藤、凛子ちゃんってカワイイなぁ~~!あんな純真な子って今時、珍しいんじゃないのか?」
「フフフフ・・・・凛子ちゃんは本当に可愛いのよ。それに素直だし、私の事を須藤先輩って慕ってくれているの。本当に可愛くって、可愛くって。(チラ)」
「須藤... ...実は君に聞きたいんだが... ...」
「なあに?片山和人くん~~♪」
「彼女は本当に通勤時間が2時間も掛かるのか?何処に住んでいるんだ?」
「彼女の家は田舎だと言っていたわよ。それに御両親が農家なんだって。だから環境的に素直に育ったって言うべきかな?でも何故、凛子ちゃんのことを聞くの?プリンス片山君。」
「... ... ... ...実は... ...」
「アッ!わかった~~!片山君、凛子ちゃんに惚れたんだ!」
「... ...(真っ赤)」
「正解ね。フフフフフ・・・・・・」
「須藤、誰にも言うなよ!約束してくれ!そして毎日、凛子ちゃんを見に3課へ行く事を承諾してくれ。」
「報酬は?」
「... ...須藤の欲しいパッグではどうだ?」
「OK!」
「その代わり、俺に協力してくれよ。良いな!」
「了解!」
そして次の日から私は片山君が3課に来る事を許した。
でも、可笑しいわね。ちょっとカマを賭けたんだけどまんまと引っかかって正直に話したわ。
彼って変わっていないのよね。そう単純。
まぁ、せいぜい凛子ちゃんをモノにできるように頑張りなさい。
でも、凛子ちゃんには片山君の誠意が伝わるかしら?
ホホホ・・・・毎日が楽しくなるわね。
じっくりと拝見させていただきましょう~~♪♪



((片山和人視点))

俺はある思いを抱いている。
そして今の俺にはどうする事も出来ない。
そして須藤にある相談をしたのだ。

俺は衝撃的な出会いをした。
それは今から数ヶ月前、ある女子社員に出会った。
それもエレベーターの中で彼女は大きな袋を持って目に涙をいっぱい溜めてたたずんでいた。
俺は大きな袋を持っていたのも気になっていたが、彼女は目からポロポロと涙を流し鼻をすすり始めた。その彼女の光景が余りにも可愛くて、思わず微笑まずにはいられなかった。
それに彼女は涙の理由を言わずに「誰にも言うな。」と約束をさせられたのだ。
その言い方も一生懸命に言うものだからつい、可笑しくなって。それに「約束ですよ!」と。今まで、あんな素直に自分の気持ちを言う子がいたなんて驚いた。それに彼女は俺のことを知らないのに、まるで知っているかのような言い方だ。
そして彼女は5階で降りたのだ。ガラにもなく俺は彼女の名前を聞こうと声を掛けたのだが無残にもエレベーターのドアは閉まってしまった。
それから俺は彼女の姿を探すようになっていたのだ。それは気になって仕方がなかったのだ。
そして二回目に出会ったのは須藤のいる3課。
須藤の行為で3課と一緒に彼女の傍にいた。
彼女の名前は「徳山凛子」
彼女は俺のことを憶えているだろうか?
彼女と交わしたエレベーターの約束は俺は守っている。
彼女にその事を伝えたい。俺は律儀な男だと伝えたかった。
だけど彼女は俺の顔をまともに見ようともしない。
俺は彼女に約束のことを伝えられずにイライラとしていたのだが、彼女は途中で帰ると言うではないか!そんな時に須藤が彼女を駅まで送って欲しいとのこと。
もちろん、俺は嬉しくて彼女の気を引こうと必死だったんだ。
でも彼女は俺のことがイヤなのか気のない返事。
そこで俺は考えた。俺が毎日、3課へ行けば良いのだと。
そして先ず俺のことを知ってもらう必要があるという事。
須藤にそれとなく話したのだが須藤は俺が彼女のことを好きだと見抜いていたのだ。
アイツはこんな事には敏感だ。何故だか分からんが、俺も「好きだオーラー」が出ていたのかも知れない。
まぁ、思わぬ出費だったが此処は須藤を見方に付けたほうが後々、何かと便利だ。
俺は3課に行っても良いと承諾ももらえたし須藤からは協力もしてくれる事になったし、先は明るい。
さあ、これからだ!
待っていてくれ、凛子ちゃん!
それよりも俺の身辺を整理しなくてはいけない!

ところで、須藤って3課のなんだ?
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by everlasting-lif | 2013-12-11 00:12 | 雨のち時々晴れ。 | Trackback | Comments(0)

いろいろな出会いがあって、楽しい事も考える事も。たまには悲しいことも。後悔も。


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